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海流ができるわけは?(12/05/31)
海流ができるわけは風の力に自転による力が加わるのです。
地球は約24時間で1回転しています。
これを「自転」といいます。
昼と夜があるのは自転があるためです。
細かい説明は省きますが、自転によって起きる力によって、地球の北半球では運動する物体は右側へ曲げられるように見えるのです(南半球では左側に曲げられるように見えます)。
北太平洋の北緯45度付近では西よりの風が吹いています。
これを「偏西風」といいます。
この風と「転向力」により海水は東を見た時の右方向、つまり南側に運ばれます。
逆に北緯15度付近では、東よりの風が吹いています。
これを「貿易風」といいます。
この風と「転向風」により海水は西を見たときの右方向、つまり北側に運ばれます。
そのため、北緯30度付近は南北から海水が集められ、海面が盛り上がります。
これを「高圧部」といいます。
海流は高圧部を常に右に見ながら、等圧線に沿って流れます。
これが北太平洋を巡る大きな還流になるのです。
つまり、海流と風と地球の自転が起こす大きな流れなのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行