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黒色人種・白色人種・黄色人種を分けたのは?(10/02/06)
これは、太陽光線を浴びる量の差なのです。
哺乳類には、暑い地方に生息する種には体色が濃く、寒い地方に生息する種は体色は薄いという「グロージャーの法則」があります。
これは太陽光線中の紫外線と関係が有ります。
赤道付近など低緯度の暑い地域では、太陽光線の量が非常に多く、生物は過剰な紫外線を浴びることになります。
これでは体に異常をきたします。
そのため、低緯度地方に住むヒトには、「メラニン色素」という体表や毛髪などに含まれる黒色・黒褐色の色素が増加し、皮膚の段階で太陽光線を吸収するようになりました。
これが黒色人種の始まりです。
逆に、極地方など高緯度の寒い地域では、太陽光線の量が少なくなります。
太陽光線中の紫外線は体内のカルシウム生成に関係します。
そのため、できるだけ紫外線を体内に取り入れようと、高緯度の地域に住むヒトたちの体では、メラニン色素の量が減り、皮膚の色は白く、毛髪は金髪になりました。
このヒトたちが白色人種の祖先です。
その中間で生活したヒトは、メラニン色素の量が丁度中間調になり、黄色人種の祖先となったのです。
つまり地球各地における太陽光線の照射量の差が、人種の違いをつくったのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行