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金、銀、銅をつくったのは?(10/01/11)
地中にあるマグマの中には金や銅など、さまざまな物質が溶け込んでいます。
これらが鉱床のもとです。といってもマグマ中の濃度は1〜%程度という微量なものです。
実際の鉱山では、もっと高濃度で混入しています。
次のようなシステムで濃縮したのです。
地下のマグマだまりでは、圧力の関係で水分が上部にたまります。
⇒金や銅は熱水に溶け、マグマだまりの中を上昇する。そして、熱水の圧力で周囲の岩盤が割れる。
⇒割れ目に熱水が侵入し、岩盤によって冷やされ、鉱物が結晶となって残る。
これらは熱水がもとでできた鉱床なので、「熱水鉱床」といいます。
海底にマグマが上昇した場合、海水とマグマが接触します。
その時、海底下で熱せられた海水がマグマの中の金などの元素を溶かし込み、海中に噴出してきます。
この時、海水中で冷やされた銅などが海底に沈殿します。
キプロスは、熱水鉱床を乗せた海底が、大陸地殻に乗り上げてできた島です。
キプロスでは、昔、青銅の文化が栄えたらしい。
銅のことを英語でコパーというんだけど、この語源はキプロスだって知ってた?
金、銀、銅は、海水とマグマの愛の結晶だ(?不明)とは知らなかった..
そういえばこの前、無人島が売りに出ていたと聞いたが、もしかしてその島、第二のキプロス...ってことに...
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行