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消えた大陸の謎(10/03/28)
「大地震と大洪水があった時、一日と悲惨な一夜に見舞われて(中略)アトランティスも海水に沈んで見えなくなった」
ギリシャの哲学者プラトンは、その著書「ティマイオス」の中で、アトランティス大陸をこのように紹介しました。
以来、アトランティス大陸は大西洋の深海に眠る謎の大陸として、人々のロマンをかき立ててきました。
しかし海洋底の探査が進むにつれ、大西洋にはそれらしい形跡は全くないことがわかりました。
では、全くのつくり話だったのでしょうか。
さまざまな調査の結果、興味深いことが発見されました。
それがサントリーニ島の紀元前1400年ごろの大爆発です。
ティラ、ティラシア、アスプロニシの3島が巨大火口(カルデラ)の外輪で、パレア・ケメニ、ニア・ケメニの2島が中央の火口丘です。このカルデラをつくったのが前述の大爆発らしいのです。この時期とサントリーニ島の南にあるクレタ島で栄えていたミノア文明の壊滅した時期がほぼ一致します。
つまり、この噴火とそれに続く大津波による都市の壊滅がアトランティス大陸のモデルではないかと考えられるわけです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行