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世界一の豪雪地帯は?(10/09/20)
世界一の豪雪地帯、それは、本州日本海側です。
冬になると、シベリア上空には大変に冷たく乾燥した空気の塊(寒気団)が出来ます。
これは日本の国土の数倍の範囲をもつ巨大な気団です。
冷たい空気は密度が高くなり、高気圧を作ります。
そして密度の薄い低気圧へ向かって風が吹き始めます。シベリア気団は非常に気温が低く、勢力も大きいため、そこから流れ出す風はとても強く、そして冷たく乾燥したものになります。
その風が日本海を渡ってくるのですが、日本海には対馬海峡という暖流が北上しています。
暖かい海の上を乾燥した寒気が通るのですから、温度差のため海面から大量の水蒸気が立ちのぼり、空気に吸い込まれます。
この冷たく湿った風が日本列島に上陸し、列島中央を縦断する脊梁山脈にぶつかります。
この風は次第に脊梁山脈に乗り上げていくのですが、その際に日本海で貯えた水分を落とします。
これが大量の雪になるのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行