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関東と関西、ゴルフクラブの寿命に違いがある?(10/01/31)
それは、地質の違いがその理由です。
関東地方と関西地方とでは、地質に大きな違いが有ります。
関東地方には、関東ローム層という赤土が多く堆積しています。
これは関東地方の西にある火山群から噴出した火山灰がもとになった土壌です。
日本列島には、小笠原諸島・伊豆諸島から中部山岳地帯を経て、東北地方に抜けていく火山帯があります。ここから噴出していた火山灰は、日本の上空に吹いている偏西風にのって、殆どが東の方向に飛んできたわけです。
このように関東ローム層は火山灰起源ですから、粒子は非常に細かくなっています。
それに対して関西地方の地質は、白っぽい色をした花崗岩が主体になっています。
この花崗岩が砕けてできた土砂には、石英などが多く含まれ、粒子も粗くなっています。
「白砂青松」という美しい浜辺の様子を詠んだ言葉がありますが、これは関西地方の海岸に当てはまる言葉のように思います。
このように考えると、関東地方に比べて関西地方のほうがゴルフクラブの摩滅が多いというのもお判りだと思います。
粗い粒子によってゴルフクラブの表面が磨り減ってしまうわけです。
ちなみにいうと、花崗岩質の地盤のほうが、地下水も良くこされて美味しくなります。
灘の酒をはじめ、銘酒が関西地方に多いのも、地質と関係することなのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行