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梅雨をつくる地形って何?(10/06/05)
梅雨をつくるという外国の地形は何処でしょうか?
チベット高原です。
6月頃、偏西風は、チベット高原にぶつかるコースを吹くようになります。
すると、この風は南北2つの流れに分かれてしまい、日本の東の海上で再度合流します。
このうちの北回りコースの風が低温多湿なオホーツク海高気圧を作り、南回りの風は太平洋高気圧からの高温多湿な南西風を日本に呼び込みます。
偏西風の影響で互いに勢力を増した2つの気団が、しばらくの間、日本付近でつばぜり合いをはじめます。
すると両者の温度差が雲を発達させ、梅雨の長雨をもたらすのです(ちなみに前線の北の地方では、オホーツク海高気圧からの北東風で雨はしとしと降り、前線の南の地方では、太平洋高気圧によって雨はザーザーと降ります)。
梅雨末期、力を増した太平洋高気圧に押され、梅雨前線は北上し、やがて消滅します。
日本に暑い夏がやってくるのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行