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地球の寒冷化が海面低下を招く!!(10/01/07)
氷河期というと、地球全部が氷の下に埋もれてしまうようなイメージをもってしまいがちです。
しかし、実際には、現在より平均気温が7〜8℃低下し、大気が乾燥した時代だと考えて頂いたほうが適当です。
東京都中野区で最終氷期の最盛期(約2万年前)の植物化石が発掘されたことがあります。
それらを分析したところ、当時の東京は現在の十勝平野のような気候だったことが明らかになっています。
氷河期になると、気温、湿度だけではなく、地球全体で大きな変化が起こります。
例えば、海面の高さの変化です。
海から蒸発した水蒸気は雨や雪になって、地上に戻ってきますが、氷河期にはそれらが雪氷となり、陸上に溜まっていきます。
海に返ってくる水分は低下するのに、蒸発だけはどんどん行われます。
その結果、海水は少なくなり、海面が低くなるのです。海面が低くなると、浅い海は干上がり陸化します。
日本の場合、北端の宗谷海峡と西端の対馬海峡が陸地になり、そこを通ってゾウなどが渡ってきたのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行