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微生物の死骸が石油になる!!(10/01/01)
石油の多くは、中生代白亜紀(恐竜が生きていた頃)の温暖な海で生成されました。
アメーバなどの単細胞生物が死んで海底に沈み、それを砂などが覆ってしまうと、その体を構成していた物質が分解され、炭化水素が出来ます。それが、石油となったのです。
土の中で石油は炭化水素の固体・液体・気体が混じった複雑な混合物として眠っています。
それらを掘り出して、人間の役に立つものに加工するわけです。
石油は次のような流れで作られています。
・海中の小さな生物が死んで海底に沈み、砂や泥の中にたまる。
・生物の死骸が長い間地熱や圧力を受けて、石油に変わる。
そして、地層の曲がった部分に溜まっていた石油を利用しているわけです。
このような生物の死骸がもとになった燃料を化石燃料と呼びます。
昔の生物が私たちの暮らしを助けてくれているわけです。
ただ、問題もあります。化石燃料はもとが生物の遺骸なのですから、当然埋蔵量にも限りがあるわけです。石油の可採年数は残り32年と言われています。
これまで近代文明を支えてきた石油がなくなると、どのような影響が出るか計りしれません。
その日に備えた資源開発や技術改良が早急に求められているのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行