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どうして空は青いのか?(10/05/05)
太陽光線は波長の違う7色の光が一つになって白く見えています。
太陽光線が大気中に差し込むと、塵や空気の分子に衝突し、散乱します。
この時、波長の短い光のほうが散乱しやすい性質があるため、波長の短い紫や青の光が空いっぱいに散らばります。
ただ、最も波長の短い紫や藍は非常に高いところで散らばるため、地表には届きません。
そのため、次に波長の短い青い光が最も目立つようになり、その結果、空は青く見えるのです。
水蒸気や大気中の塵が多くなると、他の波長の光も散乱しやすくなり、それらが入り交じって、空は白っぽく見えます。
ちなみに、朝焼け・夕焼けが赤いのはなぜでしょうか。
夕方になると、太陽光は斜めに差込むため、大気中を進む距離が長くなります。
そのため、青い光も途中で散らばってしまい、地表まで届かなくなるのです。
この時に、最も地表へ届きやすい光、それは最も散乱しにくい赤い光なのです。
【参考文献】
「地球のすべて」がわかる本 向山洋一(編者)、岩切洋一(著者) PHP研究所 発行